数多くの名の知れたナバホ族シルバースミスの中でもインレイワークを得意とするユニークな作風で有名なCharlie Singer氏のバングルです。 一般的なバングルは棒状の地金に彫金したプレートやターコイズを付けたり、プレート状の地金に彫金・石付けをして作りますが、こちらは表側プレートに開口部を開けてインレイの窪み成形とタガネによる彫金をして、内側プレートにはターコイズを付けてそれぞれ違うカーブで成形し、最後にターコイズとコーラルのインレイワークを施してから内外両面をロウ付けするという非常に緻密で手間のかかる工程を経て作られています。これにより中央部に厚みがあり、開口部からはターコイズが顔を覗かせているというとても立体的な独特の仕上がりになっています。石の産地は不明ですが、この時代のものはスタビライズ処理しなくても欠けたりしない硬い良質のものが多く、これにもそうした素朴で良質なナチュラルターコイズが使われています。 Singer氏が晩年製作されなくなった頃から値段が上がってきていましたが、2018年に87歳で亡くなったことで最近はこの彼の代表的スタイルのバングルはアメリカ国内でも1000ドルを軽く超える値段で売られるようになりました。 このバングルは25年ほど前に都内のショップで70年代のセミビンテージ買付品として購入し、たまに着けたり磨いたりしながら持ち続けてきましたが、私にはサイズが小さめなこともあってあまり着ける機会がなく、今後ただ持っているより気に入った方に使っていただけるほうが良いと思い出品しました。 内側には多少の傷と小さなエクボ状の凹みも有りますので少し安めに設定していますが、作品としてはSinger氏が40〜50代の最も充実した時期の物なので、満足していただけると思います。発送後の返品・キャンセルはご容赦ください。 手首周り(内側)　約15cm 開き部分幅　約25mm 今週末まで¥60000- → ¥40000- に値下げ中です。その後は元に戻していきます。この機会にご検討ください。