キルホーマン100％アイラ　10th　リリース　正規品 2020年にボトリングされた、自社栽培によるアイラ産のローカルバーレイをのみを使用したシングルモルトです。 ローカルバーレイではスプリングバンクが有名ですが、キルホーマンも負けていない原酒のポテンシャルがあります。 香りは軽やかなピートとヘザーのようなフローラルさ。麦由来と思われる甘みも。 味はブラックベリー、イチジク、深いところからのモルトのコク、ナツメグやスパイスなど。9thに比べ全体的には味に深みと甘味が増しているように感じます。 過去3年間の100％アイラの流れは、8thはバーボンとシェリー樽の比率は85：15、9thは100：0、10thは95：5という流れできました。 勝手な想像ですが、キルホーマンは樽構成を調整しながら熟成年数とバーボンとシェリー樽の最適な比率を探っているような気もします。 ただ、最近のシェリー樽は質が落ちているので調整が難しいのかもしれません。 だから10thのシェリー比率5％（厳密には4.88％）の、隠し味的な構成にしたのではないかと。 個人的にはこの構成は隠し味として面白い味わいだと思っています。 コクが深まったのも、この比率のシェリー樽のおかげかもしれません。 ちなみに11thは、なんと60：40とシェリー比率が飛躍的に高まりました。 厳密には、バーボンバレル26樽、シェリーバット7樽のヴァッティングです。 しかしこの比率は、バレル樽約200ℓとバット樽約500ℓを樽数とで単純計算したものなのでどうなんでしょう。 200ℓは500ℓの40％の大きさ。樽が大きいほど樽の影響を受けにくくなるので、影響も40％と考え計算しなおすと、味の感覚は79：21となりました。 味への影響は単純計算はできませんが、概ね80：20前後の味わい比率になるのかもしれません。 まだ飲んでいないので、後日楽しみに飲むこととしましょう。 しかし、9thや10thの評判がいいということは、今の酒質なら限りなくバーボン樽のみに近い方が美味しいということでしょうか？ それはそうと、日本では540本のみの限定販売のキルホーマン100％アイラ、かつ、10thの記念すべきボトルをこの機会にいかがでしょうか。 未開封・箱あり・700ml・50％